見えない君

濃い霧の中に
美人と不美人が笑ってる
僕は、気づかれないように
美人の手を握りしめて
走り出した。
確信はあった。
美人は声もきれいなはずだ
やがて、だんだんと霧が晴れて来て
彼女の顔が見えて来た。
ミルクのように透明な白い肌
つややかなピンクの唇
透き通った青い瞳
僕は止まった時間の中で
君が美人かどうか
考えた

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