雨
私は小さな犬だから あなたの匂いについてゆく 私には確信があった。 あなたと私は見えない匂いで繋がっている だから、私は追いかけた 雨がふるまでは、あなたの影が無くなるなんて思っても見なかった。 小さな水玉があなたの影をどんどん消してゆく きゃんきゃん吠えたが、無駄だった。 あなたが、どんどん消えてゆく。 びしょぬれの小さな犬の私の小さな夢も消えてった
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