借金

借金ていうものは、借りた額だけを返すのなら、絶対に返せるはずなのだ。
なぜかというと、人は戻ってこない額を貸すはずはないからで、
帳簿上の数字遊びのような事を始めるから返せなくなるのである。
世の中というものは恐ろしいもので、0というなにもないはずの数字が、
ひとつ増えただけで、大変なことになってしまう。
私のようにたった10万円借りただけで、3年もしないうちに
1億円にまで増えるとは、実に不思議な出来事である。
あとは、もう1年我慢して10億円の借金にするか、
もう3年我慢して1千億くらいのお金にするかである。
私が1千億の借金をしているということは、
どこかで、私の1千億円が動いているということだが、
まったくもって、私の1千億円が動いたという話を聞いたことがないので、
所詮はたいしたことではないのである。
反対もまた真であって、
昨今、球団を買おうとしている者達が、
やれ100億だ、1千億だと話しているが、
所詮はたいしたことではないのである。
どうせ、お米か小麦粉を食べ、少しの肉を飲み込み、
翌日にはうんこをしているだけの、
平凡な人間たちである。
私の妻などは10日も便を排出しないのだから、
生物学的にみてもどちらが貴重であるかは、まったくもって明白なわけである。
さて話をもどそう。
たかが、1億円の借金を貸したと言い張る輩どもは、
それは、せわしない性格の人間が多く、
私のようにのほほんとした大らかな人に会うことが実に少ないのである。

まったくもって残念である。

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