大きな足跡の後から小さな足跡がくる
僕らは水を求めて彷徨っていた
乾期で渇いた大地にさすらう
わずかな水の匂いだけをたよりに
ボスの後を進む

僕より小さな者達は
次々と命を落としていた
次は僕かも知れない
だけど、僕は大丈夫だろう
水の匂いが強くなってきた。

やがて、僕たちは水の音が聞こえるまで近くに来た
僕たちの群れは足を速め、進んだ。
ついに河が見えたとき
ある看板が目に入った
1リットル200円
??いったい200円とは?
1リットルってなんだ??
あの人間どもが吠えてる言葉ってなんだ。
「安いよ安いよ!!」
僕たちが人間を無視して、河に飛び込もうとした時
バンという音とともに
僕らは次々と崩れ落ちていった。

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