小さな猿の寝息

世界一小さな猿があなたの手の上で寝ています。
とても小さな寝息を聴く為に
あなたは耳をちかづけました。
それでも、寝息が聞こえませんでした。
もしや、と思い、
あなたはもっともっと耳を近づけました。
あなたは、小さな猿の寝息をきこうとするあまりに
手が耳と重なるくらい近づき
斜めになったあなたの手から
猿は
あなたの耳に転がり落ちてしまいました。
驚いたあなたはあわてて猿を出そうとしますが
へたをすると猿が落ちて死んでしまう事に気がつきました。
耳かきでほじろうとしましたが、猿は恐がり
逆に奥へ奥へと逃げてしまいました。

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