うさぎ

君にラブレターを出しました。
うさぎさんに 届けてもらうように頼みました。
とても足の速い うさぎさんです。
彼とは 長い間親友なのです。
とても信頼ができる すばらしいうさぎです
ただ、すこしだけ心配なのは
お話でもおわかりのように
彼は気まぐれな処があるのです。

彼に渡したラブレターも問題でした。

私は 
あなたの事が好きです
ぜひ 明日 両思い池で 逢いましょう。
お待ちしています。

と書いてしまったのです。
いったい どこに問題が と お思いでしょう。
問題は"明日"と書いてしまった事なのです。

彼がいつ彼女に渡してくれるのか
私には見当もつきません。
また、渡した後に
彼は遊んでしまって
私に伝えるのが2.3日後だったら
大変な事です。

仕方なく 私はもう家をでることにしました。
早すぎるかもしれませんが、
私はとても足がのろいのです。
私の足では両思い池まで1日半かかってしまいます。

そう、私は足ののろいカメなのですから

うさぎさんとは あの歴史的勝負以来の
大の仲良しです。

2日後 やっと両思い池につきました。
ここから、何日待たされるのでしょうか?
彼女は私よりも もっと足がのろいのです。
うさぎさんもまだ 返事を持ってきません。

と思ったら 
なんと 彼女はもう
両思い池についていて
私を待っていました。

足ののろい彼女では
明日の待ち合わせに間に合わないと
うさぎさんが背負って 連れて来てくれたのです。

疲れて寝てしまった うさぎさんの横で
僕たちはKISSをしました。

いっぱい、いっぱい、 KISSをしました。

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