みかん
ある日
瀕死のみかんが話しかけてきた。
助けてください!!
助けるって いったい
僕は今、カラカラにひからびています
ジュースを
オレンジジュースを輸血してください!
俺はあわててコンビニに向かい
ジュースを買って
彼に注射しようとした。
ちょっとまって!!
あなたは僕を殺す気ですか!
ファンタオレンジって!!
そんなもの体に入れたら死んじゃいますよ
悪かったよ
今すぐ100%を買い直してくるから、
それまで がんばるんだぞ!
それから 僕は急いで100%オレンジジュースを買って
注射をしようとした
ちょっとまって!!
濃縮還元じゃないですか!
しかも、うわー添加物がこんなに入っている
僕を殺す気ですか!
瀕死のみかんは死にそうになりながら
早く 早く 本当のオレンジジュースを、、、
そこから 僕はあわてて近所のスーパーへ走った。
もう、コンビニでは
彼に合うジュースが無い事は分かっていたからだ。
スーパーへつくと ジュース売り場へ直行したが、、、、
ない!ない!ただのオレンジ100%が 一個も無い
どれも、ビタミンや香料、濃縮還元など書いてある
しかたなく、僕はあわててみかん売り場へ行き
新鮮そうなみかんを2.3つまんで 慌てて帰ってきた。
ただいま!大丈夫か
今しぼってやるぞ、
と 袋からみかんを一つ出すと
おとーさん!!
おれの右手から声が聞こえてきた。
うわ!と手を離すと
そのみかんは 瀕死のみかんまで行き
おとーさん! ともう一度叫んだ。 |