美女

美女の中の美女が私に向かって言った。
「あなたは呪われています」
「のろい?」
「はい、あなたは呪われています」
「そんなばかな?」
「うそではありません。」
「あなたは呪われています」
「あなたは美女達から呪われています」
「だから、美女達はあなたを好きにならないのです。」
「そういわれれば、私はもてない」
「道理で、もてないはずだ。」
「はい、だからもてないのです」
「でも、たまにはもてるぞ?」
「ええ、でもみんな驚くくらいの不細工ばかりではありませんか?」
「なるほど、美女からもてた事がない」
「では、どうすれば、いいのですか?」
「美女からの呪いを解くには、、、、」
「解くには、、、、?」
「呪いを解くには、、、、、、、、」
「ちょっと、だんだん声が小さくなっているような気がするんだが?」
「うさぎ、、、犬を、、して、、、 猿、、、、食べる、、、、です。」
「ごめん、うまく聞き取れなかった」
「もう一度?」
「美女達の呪いを解くには、、、、、、、、して、、、、から、、、、うさぎ、、、わっか、、、、、です。」
「ごめん、うまく聞き取れなかった」
「ではごきげんよう」
といって美女の中の美女は去っていった。
「ああ、ちょっと、、、、」

こういった理由で私は美女からもてないのである。

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