私が愛した猫

私は今、
私が愛した猫の葬儀に参列している。
思えば,20年長生きしたものだと思う。
少々残念なのは、喪主は私ではなく、私の父であることだ。
できれば、私がしてやりたかった。
まあ、家を出て早4年、しかたがない。
それにしても、長い列だ。
最後尾の私では、坊主の念仏の声も聞こえない。
それにしても、色々な人や猫が並んでいる。
この街の商店街の人と町中の猫は全員いるんじゃないか。
最前列に座っている親族も100匹では足りないくらいだ。
1回に5.6匹、何年も産んでいたな〜と考えると
納得した。
やっと、私のお焼香の番が回って来た
遺影を見ながら一礼
無事にお焼香をすまし
と思ったら、お焼香は無くなっていた。
なにやら、後ろが騒がしなってきたと、振り返ると
猫どもが大暴れしている。
いや、正確には大声でニャーゴニャーゴ泣きながら
寝ている。いや、ラリッてる。
これは、お焼香だと思っていたが、マタタビだ。
さー、そこからが大変。
街中の猫たちが、、、、、、、、、、

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