朝起きたら

朝起きたら
きれいな女性が僕の膝の上にまたがり、
蜜を素手で舐めている。
部屋中、甘い密の匂いで充満している。
部屋の中はいつもより明るく
ところどころ、派手な花が飾られている。
美女は真っ赤な口紅とマニュキュアがテカテカに光って、
妙にいやらしい。
黒髪に吸い込まれそうな茶色の瞳を見ていると
美女が少し、蜜を吸うのを止めてはにかんだ。
こちらも、少し笑顔を返したが、
それが気に入らなかったらしく
怒った顔になり、また素手で蜜を吸い始めた。
とつぜん、目覚ましが鳴りだす。
いつもの通りに、起きて、飯も食わずに学校に行く時間だ。
だが今日は美女が上に乗っている為、立ち上げれない。
枕元にTVのリモコンがあったので、付けて見ると、
そこにも美女が蜜を啜っていた。
いや、正しく言うと、アナウンサーの机に
どかっといやらしいカッコで
すわって蜜をすすっている。
アナウンサーはちらちら美女を意識しながら
ニュース原稿を読んでいる。
チャンネルをまわしてみると
どこも同じようなものだった。
僕は美女を押しのけて立ち上がろうとしたら、
彼女のやわらかく豊満な胸に手が当たってしまった。
一瞬、空気が止まり、
美女がちらっと僕を見たが、
すぐにまた蜜を啜り始めた。

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