りんご 蜜がいっぱいの林檎は おなかがいいっぱいだった。 それはそうだ。お腹には蜜がいっぱいなんだもの。 となりの花束に声をかけた。 ぼくもいい匂いがするが、君もとても良い匂いがするね。 それはそうよ 私の頭の上には た〜ぷりの蜜がいっぱい詰まっているんですもの。 なるほど、だから、こんなに良い匂いなんだね。 ええ、もちろんいいわよ 最初にきたお客はミツバチ 勝ちを確信した花は背筋をピーンと伸ばしミツバチを待った。 ところが、 このところの寒さがミツバチの体力を奪ってしまったのだろう 花にたどり着く前に死んでしまった。 次に部屋にやって来たのは子供 リンゴは勝ちを確信した いつも子供はリンゴが大好きなのだ そう、思った。 ところが、 子供はりんごに目も向けずに通りすぎてしまった よく見ると子供の口には真っ白な生クリーム 三番目のお客は サンタクロース のカッコをした よぱらい。 真っ赤なサンタクロースの格好をしたよっぱらいは鼻歌まじりに りんごをかぷりとかじりながら |
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