志の低いサンタ

ある街に志の低いサンタがいる。
クリスマスイブの日、世界中のサンタは大忙しなのだが
そのサンタだけは向こう三軒両隣そのあたりを配ったら
すっかりあきてしまい、家に帰ってしまう。
困るのは向こう四軒両隣以降である。

朝プレゼントをもらえなかった親達は
子供達が起きる前にサンタの家を訪ねる
長い行列ができて
その回りに屋台が出るほどである。

そんな親達の苦情を知ってか、知らずか
今年のサンタはひと味違っていた。

なんと、プレゼントを3日も早く宅配便で送ってしまったのだ。

よかれと思ってした手抜きサンタ

困ったの配達員と親達

すいませんって顔でプレゼントを届ける宅配人
困った顔で受け取る親達。

22日から酒を飲みつづけるサンタ!

24日の夜、サンタの家のドア叩く音がした。
よぱらったサンタが出てみると
屋台の親父が怒った顔でたっていた。

「やいやいやい、てめーこのサンタ
おめーがプレゼントの前渡しをしちまったから
おれっちの屋台は売り上げがゼロになっちまうじゃねーか!
どうすんだ!アン!」

いやいや困った。
どうすんだ!と詰め寄る親父
悩むサンタ!
外は雪!

次の日 朝
「ママ!プレゼント!サンタさんから、今年はたこ焼きなんだね」
そんな声が大勢の家から聞こえてきた。

サンタの家では
明け方までたこ焼きを配りまくった
サンタと親父が仲良く眠っていました。

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