日中問題

「おねーさん、ビールと餃子ね」

「はい、わかりました」

「どうぞ、ビールと餃子です」

「?
 おい!ちょっと」

「はい?」

「これ、チョコレートパフェじゃない?
 それとパンケーキだろ」

「はあ?それ、ビールと餃子ね」

「はあ?
 この店はチョコレートパフェとパンケーキを
 ビールと餃子っていうのか?」

「ビールはビール!パフェはパフェ!
 でしょ?」

「おい!舐めてるのか?」

「何いってるの?
 ここは中華屋だよ
 どこにチョコパフェがあるの?」

「ここにあるだろ!」

「それはビールよ!
 なに、いちゃもんつけてる!」

「じゃ、これは?
 このパンケーキが餃子か!」

「中国4千年前から
 それは餃子だよ
 あんた馬鹿!?」

「これは、餃子か!
 これが、餃子なら
 おれ、今ここで死んでやるよ!」

「じゃ、死になさい!」

「残念ながら、これはパンケーキ!
 お前!中国から来日したとき、
 間違った日本語教えられたんだよ!馬鹿!」

「馬鹿じゃないよ
 それは餃子!
 餃子は中国語!パンケーキは英語!
 日本のお前が間違ってんだよ!バカ!」

「バカはお前だよ!
 餃子とパンケーキの区別もできねーのかよ!」

「出来るよ!
 おまえのほうこそ
 ビールとチョコレートパフェの区別もできねーのか!
 早く死ね!」

「ああー、これがパフェならな!
 そんな、ウソばっか付くから
 中国はうそつきだっていわれるんだよ!」

「中国をばかにしたな!
 日本は反省しろ!
 まってろ!」

「ああ〜、矢でも鉄砲でも持ってこいってんだ!
 なんなんだ!あいつは?」

「これで死ね!」

「うわ!ピストル!本物か?」

「もちろん!中国人うそつかない!お前うそつき!
 うごくな!」

「やだよ!、動くよ!」

「お前、いった!鉄砲もってこい!シヌって!」

「これが、ビールならだろ!
 どうみてもパフェだろ!」

「うごくな!
 それはビール!死刑!」

パーン!

「うわ!ほんもんだよ
 なんで中華屋のねーちゃんが
 ピストルなんて持ってんだよ!」

「中国をなめるな!
 日本の中華屋は
 みんな地下で繋がってる!」

「えー!」

「みんな中野ブロードウエィーまで繋がってる!
 中野から北京まで繋がってる!
 新幹線通ってる!
 パンダが車掌!」

「えー!」

「お前!秘密を知った
 死ね!」

バーン!

「あぶね!ちょっちょと待て!
 だれがそんな話信じるんだ!」

「本当の事!
 このピストルが本物!」

「いやだ。死にたくない!」

「日本にいる外国人!全員中国人!」

「えーそれってなんだよ!」

「ケント・ギルバードもサンコンもヨン様もみんな中国人
 セインもデーブ・スペクター、ダニエル・カールも中国人
 アグネスも!」

「あ、アグネスはね!
 でもエ〜!」

「うるさい!死ね!
 これトップシークレット!」

「いやだ〜そんなホラで死ぬのはいやだ〜」

「春眠暁を憶えず!これほんとう!」

「しってるよ!」

「いったい、なんで俺が殺されなきゃならねーんだ!」

「お前!中国をバカにした!」

「おまえが、うそばっかいうからだろ!」

「うそじゃない! 春眠暁を憶えず!
 これほんとう!」

「しってるよ!」

「じゃ死ね!」

パーン

「わ、わかった!俺が悪かった!
 頼むからやめてくれ!」

「寝耳に水!」

「お前のいうとおりだから
 頼む!ゆるしてくれ!」

「論より証拠!」

「え!、ああ〜
 どうもすいません!」

「猿も木から落ちる」

「え!こ、こうかな?
 うき〜」

「猫に小判」

「え!金!金か!ほら!」

「笑う門には福来る」

「え!ゆるすってことかな?
 えへへへへ」

パーン!

「笑う門には福来る!」

「なんだよ!金かな?もっとなの!?ほら!」

「ミイラとりがミイラになる」

「え!なんだよ!350円返して来たよ」

「無い袖は振れぬ!」

「なんだよレシートくれたよ
 おい!
 レシートにはチョコレートパフェって
 書いてあるじゃねーか!
 おい!
 どーなってんだよ!」

パーン!

「うわ!あぶねー!」

「芸は身を助ける」

「なんだよ。なにかやれってことかな?
 ほら!面白い顔!

 わらってるよ」

「寝たら死ぬ!」

「やばいな!死ぬって!
 そんなことわざあったかな?」

パーン!

「寝たら死ぬ!」

「やべーな、とにかく寝たふりでもするか!
 グーグー、んごごご〜

 わらってるよ」

「金持ち喧嘩せず」

「なんだよ
 ゆるしてくれるってことかな?

 にげろ!」

タタタタタタ!

「ありあとあした〜」

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