先輩と後輩 4
「ん、なんだ?… 「それ、夢じゃないっす」 「ん、ここは?」 「たぶん、牢屋っす!」 「え! おおーい 「なんだ、おきたのか?」 「おまわりさん 「医者に、とんでもない暴言と 「とんでもない! 「宇宙人の話は?」 「それは…」 「看護婦の悪口は?」 「それも…」 「もうちょっと入ってもらおうか 「はい」
「うまい!」 「先輩大げさだな」 「これは、いったい?」 「カツ丼ですよ 「うわさには聞いた事がある 「まるで、出世したみたいですけど 「いや 「はあ? 「まあ、 「おかずが屁って 「知らんか? 「御飯では…?」 「ない! まあ、しかし 「はあ?」 「桜とか、チューリップとか 「咲きますね。食うんすか?」 「ああ、うまいよ」 「まあ、屁よりは…ねえ」 「夏はもっとすごいぞ 「昆虫採集じゃあ…」 「まあ、秋が一番だけどな 「いや、何でもってことは 「しかし、うまいなカツ丼」 「なんか、先輩の話を聞くと 「ん?フケだよ 「いや、先輩! 「あ、そうなの? 「いや、取っておかなくちゃ 「ん?通ってるんじゃないぞ」 「え?」 「俺はな 住んでるんだ! 「え!ちょっと待ってください 「えー、 「って計算も出来ないって 「ってことは?」 「先輩、18っすか? 「じゃ、お前のほうが 「ていうか、大学生でもないでしょ?」 「ん?あそこにいるのは 「いや、他のみんなは大学生ですけど 「大学6年生じゃないのか?」 「いや、試験もなにも受けてないでしょ?」 「たまに、受けてるぞ! 「それ、期末とかですよね?」 「ん〜?」 「大学にお金入れてます?」 「学費ってやつか 「振込ですけど 「ラーメン食うときはちゃんと払ってるぞ!」 「いや、学食じゃなくて、学費ですよ」 「そんな事言われたことないし…」 「学生じゃないからですよ!」 「俺がフミヤだったら 「全然、ややっこしくないですけど… でも、いいっす 「それは、 「どうなんでしょうね?」 「どうなんだろうな?」 「あはははははははは」 「あはははははははは」 |
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