素顔

正直、君の素顔がこんなに綺麗だったなんておどろいた。
ふつうは、化粧を落とした方がひどいのに
君の素顔があまりにも美しかったので
ぼくはとてもおどろいた。
「何見てるの?」
「いや、すごいきれいだとおもって」
「はずかしい」
「いや、正直驚いたんだ。素顔がこんなにきれいだとは思わなかった」
「なにそれ、期待してなかったって事?」
「いや、期待以上だった。化粧した君よりきれいだ」
「あたし、そんなに化粧下手だった?」
「いや、ちがうんだ。なんていうか、普通は化粧すると綺麗になるだろ。もちろん君の化粧をした姿は綺麗なんだけど、素顔は今日初めて見たけど、こんなに綺麗だとは思わなかったんだ」
「まあ、いいわ。ありがとう」
「本当にきれいだ。」
「そう?」
「なんで、そんなにきれいなんだろう?」
「さあ?」
「もう決めた。君を離したくない。頼む結婚してくれ!」
「うふふ、考えておくわ…」

「先生、ありがとう」
「その顔を見るとうまくいったんだね」
「でも、催眠術は、あまり長くは効かないよ」
「そうしたら、また先生に頼むわ」
「まあ、お金さえもらえれば、何度でもやるけどね」

「はあ〜」
「どうした、うまくいったんだろ」
「そうよ、だけど、先生うまくいきすぎ」
「ん?」
「彼ったら、結婚式は君は化粧無しで出てくれですって
まさか、参列者全員に催眠術はかけれないし ほんと困ったわ」

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