赤い糸 赤い糸なんて信じなかった 朝起きてみると、 誰かのいたずらかな はずれないどころか、 よっぽど固いのかと思えば、 もしや、本物?っと、うたがいながら どこまでも続く糸に興味を憶え もし、これが本物で地球の裏側の人だったら なーんてことをお気楽に考えていると 猫が 猫が私の糸と繋がっている。 ああ〜道理でもてないわけだ。 僕の結婚相手は猫だったなんて・・・ まあ、確かにそれなりにかわいい猫だ と道の真ん中で、悲壮感あふれる。 猫はいぶかしげな顔をして 猫はただ単に僕の赤い糸の上に乗っていただけだったのである。 いやはやなんとも 右へ左へ もうすっかり日も暮れてしまったが、 暗闇で良くはわからないが すると 5円玉 僕の赤い糸は5円玉にくくられていた。
僕の小指と5円玉 この先は無い。 きっちり、終わっている。 これが、生涯の伴侶かと思うと この5円玉を拾う為に どっと疲れも出て、肩を落とし そこには、美人が どかーんと雷が落ちたような衝撃! これはまさに 赤い糸が言いたかった事はこの事か! 僕はまっすぐ、彼女の方へ走った。 先ほどの5円玉の存在さえも忘れてしまうほどに。 5円玉は僕の手から落ちた。 ちゃりーん。アスファルトを回る5円玉 猛スピードで後ろからやってくる車 5円玉を踏み、パンク! ハンドルを取られ 間一髪、彼女に飛び込む僕! 目の前には大破した車 僕と彼女は抱き合ったまま 止まった時間が動き出したとき、 愛が目覚めた。 |
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