「負けず嫌いの明美 」
解説
人の人生の中には必ずウンコを踏む場面が、やってくる。
どんな可愛い娘だろうと、それはけして避けられるものではない。
踏んでしまった時は「なんで、自分だけが…」と愕然とするものだが、実はウンコは平等にみんなにわけあたえられるモノなのだ。
姉御肌で明るい性格の明美は、今日、朝イチでウンコを踏んだ。
そんな大凶の朝を大吉にするために、明美は心の中で「運がついた」と何遍も唱え、笑顔を絶やさなかった。
大吉だろうが、大凶だろうが、ウンコが明美の靴に付いているのは事実なのだから、早く落とせばいいのにマイナスをプラス思考に変換するために頭がいっぱいで、今もウンコをふんだままポーズを決める明美であった。